議会の請求に基づく監査報告

市内の田植えも大体終わったようです。今年もおいしいお米をよろしくお願いします。

昨日の本会議では、大森浄化センター整備事業の土木(水槽)工事における補修工事負担分の支払いについて、市議会から市監査委員に請求した事項の監査報告が行われました。監査委員ならびに事務局の皆さん、ご難儀をおかけしました。

監査の内容は、①土木工事の瑕疵によって建築工事を行うための仮設足場が使用できなくなり、その補修費用を発注者である市が建築JVに支払ったことが適切だったのかどうか②市が土木JVに損害賠償請求した際の手続き事務が、契約事項などに基づき行われてたのかどうか、です。

監査結果に基づく意見では①について、土木、建築の両JVが補修工事費について合意に至らなかったことから発注者の責任において調整を図ることはやむを得ず、支払いに関与したことは違法とまでは言い難い。しかし、工事請負契約書の契約事項第31条を支払いの根拠とするのは不適切と判断される。

②は賠償額の算定を訂正したことについて、組織内のチェック体制や決裁手順が不適切であったと言わざるを得ず、結果としてふたつの異なる請求額の決裁文書が存在していることと併せ、誠に遺憾、とのことでした。

そして、再発防止に向けた今後の改善策について①「横手市発注工事に係るリスクマネジメント会議」の設置②「市設計ガイドライン」の見直しと運用の適正化③「横手市工事監督員等マニュアル」の整備、を求めています。

結びでは、「本事案に関する組織内の事務決裁手続きや意思決定の結果および情報共有の在り方について、適切であったとは言い難く、行政組織として最も基本的な事務処理上の指摘を受けるに至ったことは弁解の余地もないところである」という非常に重要な文言がありました。

最近の事務ミス続発。この指摘が監査対象であった上下水道部のみならず、市役所全体にまん延しているのではないか?と問いかけているように感じました。

この問題に関する調査は、市議会100条委で継続して行われます。

 

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