会派視察研修最終日は渋谷のヒカリエに出店している九州屋を訪問。ここに市のマーケティング推進課職員が派遣されている。
九州屋は昭和49年に創業以来、青果専門小売業として発展し、現在全国各地に約70店舗を持つスーパーである。ShinQs店は渋谷駅東口の東急文化会館跡地にできた複合商業施設である渋谷ヒカリエ開業と同時にオープンした。
私の主な訪問目的は「市役所職員が民間企業に派遣されたことによって何を学んでいるか?」であったので、市職員との懇談はそこが中心となった。
彼はここに派遣された意味をよく理解していた。「横手市の農業振興のヒントをつかんでくること」と「接客レベルや経営感覚を学ぶこと」。九州屋のモットーは「お客様がすべて」と「心を売る商売」。彼は日々、接客を通してそれを実践しているという。このような事は市役所ではなかなか学ぶ機会はない、率直に思う。だからこそ、民間派遣は大事だ。
しっかりとした目的がなければならないが、“(いい意味で)民間感覚を身につける”意味においてもっと民間派遣を促進すべきだ。そして、派遣された職員がまた市役所に戻ってきたときにはその体得した力を充分に発揮できる職場環境であらねばならないと思う。