議会広報委員会行政視察

 8日(木)~9日(金)と議会広報委員会の行政視察に行ってきた。メインは流山市議会の広報活動研修である。流山市議会はツイッターやフェイスブック、ユーストリーム等のツールを議会広報に活用しており、その取り組みは全国の議会の中でも「議会改革ランキングトップ」という実績で証明されている。そんな流山市議会には全国から視察のオファーが殺到しており、私たちの視察も約1年前からラブコールを送った末の念願の訪問であった。

 流山市は東京のベッドタウンとして発展している都市でつくばエキスプレスの開業によってそれは加速度を増した。が、私たちが新幹線と常磐線を使って馬橋駅(松戸市)に降りてから流山へ行く交通手段として使った流鉄(流鉄線)はほのぼのとしたローカル線であった。馬橋駅~流山駅の路線距離は5.7㎞と短い。そして、この会社は日本で唯一、ホームページのない旅客鉄道会社で、首都圏なのにSuicaやPASMOが使えない。

そして、流山駅ホームの椅子は地元の長寿会や「明るい社会運動」の方々がつくった座布団が敷いてある。何だがホッとする光景だ。

 さて、研修項目はふたつ。「市議会ホームページの運営」と「スマートフォンを活用した電子採決システム」。ホームページはNTTの関連会社や早大マニフェスト研究所と共同開発して独自ドメインを取得、リニューアルしたばかりである。フェイスブックを活用したり、議員全員が自らのホームページを持てるような支援を行ったり、議会ホームページの中身を市民と一緒につくったりという活動を展開している(これからする)が、リニューアルしたばかりなので、“これから”というところだろう。

 そして、今回注目したのが「スマホで採決」という取り組みである。本会議での採決を起立でなく、議員個人に配られたスマホの賛成・反対ボタンで行う。それが議場にある画面とつながり、即座に賛否があらわれる。傍聴者やライブ中継を視聴している方々にはすぐ結果や「あの人は賛成」、「あの人は反対」という事がわかるという仕組みだ。画期的である。

 「スマホなんてちょせない」というベテランの方々もただ画面の賛成か反対どちらかにタッチすればいいだけなのでスムーズにできているらしいが、画面が小さく見えないという意見もあるため、今後はタブレット端末に切り替えることも検討しているそうだ。

 ちなみに、ここは議員が議場に入る際にICカードを使うので、遅刻や欠席した議員はすぐにわかる仕組みになっている。これ、すぐにでも横手市議会で検討した方がいいと思う。

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