国家百年の計か、それとも・・・

 ついに安倍首相がTPP交渉参加を表明した。これは「国家百年の計」だという。TPPに参加すれば、経済全体でプラスの効果が見込まれ、そして農村文化や国民皆保険制度等は断固として守るそうだ。

 本当に大丈夫なのだろうか。「交渉参加はラストチャンス、これを逃すと世界のルールづくりから取り残される」と言ったところに首相の焦りがみえる。そして“世界のルール”というのは、実は“米国のルール”と同義語であることは今や誰もが知っていることであり、単なる米国追従なのではないかという疑問が沸々としてくる。

 交渉には早くても6月頃からしか参加できない、この交渉は年内は決着する方針、今までの合意内容は交渉に参加しないと明らかにならないし、それを覆すのは難しい等々、報道を見聞する限りとても日本に有利なものになるとは思えない。国民と約束した「5つの判断基準」を達成することができれば安倍首相は日本政治史上に燦然と輝く名宰相といわれる可能性が高いだろうが、だからといって日本の未来が明るくなるかどうかは別問題だ。

 しかし、選挙で自民党を選んだのは結果的に我々国民である。TPP交渉参加が亡国への道を歩むことが明らかになったとしたら、その時は国民が再び選挙によってけじめをつけなければならないだろう。

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