議会改革に関する特別委行政視察その①~山陽小野田市~

 山陽小野田市は平成17年に小野田市と山陽町が合併して誕生した人口約6万5千人の街である。明治維新後、セメントを中心とした工業都市として発展し、いまも旧・小野田セメントに由来した「セメント町」という町名が残っている。

 ここでは、広報広聴特別委員会(←横手市議会では議会広報委員会にあたる)の活動を中心に研修した。この委員会のルーツは平成23年5月、議会からの情報発信の必要性を感じた議員有志によって発足した「情報発信をする会」である。それが、1ヶ月後に「広報広聴委員会」となり、10月には特別委員会に昇格している。当時の委員数は8名。スピーディーな動きに驚かされる。

 そして、平成25年10月に委員会を議会だよりとホームページを担当する「議会広報部会」、議会報告会等を担当する「企画広聴部会」の2つに分けると同時に、委員数を14名と大幅に増やした。

 効果としてはまず、特別委員会にしたことで権限が強くなったことが挙げられる。「議会だよりの原稿なんて適当に書いて委員か議会事務局に任せておけばいい」といった考えがもはや通用しないことを意味する。自ずと議員も責任をもって原稿を書くことになる。

 そして、委員会の負担を軽減するために部会を設置し、役割を分担したこと。これで委員が「あれも、これも」という混乱状態に陥らず、仕事に集中できる。また、委員数の14というのは、全議員の7割にあたる。ほとんどの議員が広報広聴に携わっているので「他人事」ではなくなっているという事だ。

 この研修でかなり議会広報委員会の「あるべき姿」がみえてきた。ポイントは「特別にする」、「分ける」、「増やす」である。

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