定例会が終わり、議会報告「清新」入稿を済ませれば数日は余裕のある時がある。そんなことでここ一週間は本など読んで過ごしている。ま、来週からはまたドカドカと予定が入っているが(^_^;)
日本再建イニシアチブというシンクタンクが書いた「民主党政権失敗の検証」は政権交代の意義を認め、多くの批判によって隠れてしまった民主党政権の効果を認めつつも「準備」と「覚悟」ができていなかった民主党の挫折を客観的に描き、今後の政権選択にあたっては政策だけでなく、政権担当能力も見極めなければならないと論じている。転落した民主党やさらなる再編を目論んで先日旗揚げした維新の党にとってはこれからの大事なポイントだ。
さて、9月定例会には「消費税10%への引き上げ中止を求めることについて」という陳情が出され賛成9:反対16で不採択となった。実は私はこれに賛成した(新風の会は全員賛成)。起立した議員の考えは様々だったと思う。私は以前から何度もこのブログで書いているが、将来の社会保障財源を考えた場合、消費税を上げることは必要だとは思うが、これもしつこいようだが、当時の野田首相と安倍総裁が約束した「身を切る」改革を国会が未だにやっていないという現実に抗議の意味で起立した。
「民主党政権失敗の検証」には次のようなくだりがある。「消費増税はお願いします。しかし、社会保障制度改革は先延ばしします。自ら身を切る公務員制度と国会の改革も、先送りさせてもらいます。そんな政治を国民が許すわけはない。」
政党政治、そして国会は今、大きな分岐点にあるのではないか。いつまでもダラダラした国会運営をしているならば、政治不信は今以上に高まり、「諦め」の雰囲気が蔓延する。それはいつか来た道・・・だ。