この国の行く末は・・・

 
 国民は安倍政権を信任した。

 結局のところ、何だかんだいっても今の政治状況の中では自民党が“まし”という消極的支持だったのかな・・・というのが私の感想だ。投票率の低下がそれを物語っている。

 野党に目を向けると、政権の座から転落した民主党の信頼回復は程遠く、海江田万里代表が比例復活もならず落選。次期代表選びは自身の選挙で盤石だった岡田・前原・細野各氏が軸か。維新の党も橋下人気の陰りで議席1減。生活、社民は埋没し、次世代は惨敗。
 
 その中で気を吐いたのが日本共産党。公示直前、「今回の選挙は正直、読めない」(12月1日ブログ参照)と言っていた某記者がその際に「実は・・・」と話してくれたのが「今の若い世代、特に都市部の若者は共産党にアレルギーがない。<街頭演説をよく聞くと一番まともな事を言ってるのは共産党>だという。もしかしたら面白い結果が出るかも」。

 結果、共産党は大幅増の21議席を獲得。 選挙中「自共対決」を掲げ、沖縄を除く全選挙区に候補を擁立し、自民党もまた共産党を意識していたという。あるスポーツ紙は「新55年体制の幕開けか」とまで書いていた。民主・維新しっかりせい!と言いたくなってくる。

 秋田では小選挙区3つ全て自民。地元の3区は大激戦を財務副大臣の御法川信英氏が制し、維新の村岡敏英氏が比例復活。御法川さんには引き続き中央とのパイプを、そして村岡さんには前任期で質問を重ねた実績をまた発揮し、地方主権の確立と巨大与党に対する監視役をしっかりと果たして頂きたいと思う。1区は民主の寺田学氏が比例で復活し、返り咲いた。

 それにしても、本当にガッカリなのは投票率だ。50%を何とか上回ったものの、じり貧傾向は変わらず、秋田県もついに50%台に突入した。この責任はやはり政治にある。小泉進次郎氏が「笑ってなんかいられない」と言っていたがまさにその通り。国政そのものが“死に体”とならないように今回当選された皆さんは、国民が望む国会改革をしっかり断行して頂きたいと思う。

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