イスラム過激組織「イスラム国」による日本人人質事件が膠着状態に陥っている。日本・ヨルダン両国も焦っているというか、落ち着かない時間が長引いているが、もしかしたら「イスラム国」内部も何らかの事態がおきて動かない可能性もあるのではないか。テロに屈することはできないが、後藤さんとヨルダン人パイロットの無事解放のニュースを早くみたい。
それにしても、一連の報道をみるにつけ、宗教というのはいったい、何のために、誰のためにあるのか?と考え込んでしまう。人々を救うのが、良い方向に導くことが宗教なのではないか。ベルリンの壁崩壊を契機に東西冷戦が終わったら、今度は民族・宗教対立による紛争が各地で起き、人々を苦しめている。イエス・キリストも釈迦もムハンマドもこんな世の中にしようと思ったわけではないだろう。
不遜な言い方で恐縮だが、世界の宗教家はいまこそ、足下を見つめるべきだと思う。誰のために自分たちは神に仕えているのかということを。