議会改革推進会議研修視察~「タブレット端末の導入について」その①立川市~

 立川市は自治大学校をはじめとして、国の機関が多く立地する多摩地域の中核都市。立川市役所の屋上からみえるのは自衛隊・東部方面航空隊立川駐屯地の広い敷地だ。そして、庁舎内は開放的なつくりである。


 
 さて、タブレット導入の先進議会といえば、実は逗子市議会であり、当会議も逗子に視察に行くことを狙っていたのだが、さすがにもう全国各地の議会の視察予定がびっしり入っている・・・との事で、逗子方式を採用した立川市議会を訪問した。

 立川市議会では、平成25年に「議会の会議などでタブレットを導入できないか?」という若手議員の要望を契機に検討をスタート。逗子市議会への視察や、事業者によるシステム説明会を実施するなどして、翌年9月定例会から導入を開始した。要するに、導入してから一年経っていないので、費用対効果や今後の課題等はまだはっきりとはみえてこない。

 私たちが立川を訪問した一番の目的は「先進議会」といわれる逗子市議会のシステムをほぼそのまま導入した“ありのままの姿”をみること。改革推進会議のメンバーをみると、タブレット(スマホ含む)を日常的に使っている議員と、そうではない議員の割合は半々。机上の議論ではなく、実際に立川市議会のシステムを経験することで、今後の議論を深みのあるものにすることが大事だ。

 研修では、議会事務局長の進行でタブレットの操作を体験しながら説明を受けた。もちろん、経験者と未経験者の理解力の違いはあれど、「なるほど、そういう事ね!」という感覚はつかめたと思う。タブレットを導入したといえども、立川では議会が先行しており、行政側がそれに追いついていないという。そして、一気に!とはいかないので、まだ紙の資料配付を併行して行っており、それが今後の課題のひとつである。

 それでも、ただ単に紙の削減だけではない、各種情報提供の時間短縮や、タブレットに入っている膨大な市政のデータをその場で検索し、示しながら、住民と対話することができる等の効果があるというのがわかった。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。