高校野球の強豪で、阪神・鳥谷敬の母校である聖望学園高校のある飯能市が2日目の視察地である。杉や檜の産地で、江戸時代から“木材と織物のまち”として発展、平成17年に「森林文化都市」を宣言した木の香りただようまちである。
ここでも、実際にタブレットを手に取りながら研修。昨日のブログでも書いたが、タブレット先進議会といえば逗子市議会。であるが、実は逗子よりも最初に導入したのが飯能市議会であった。平成23年の東日本大震災の際に、電気料などの経費削減が契機となって行政側でペーパーレス会議を始め、議会もそのことで議論するようになり、平成24年4月から導入した。
進行と説明は議会事務局ではなく、実際に推進された飯能市議会の議会改革特別委員会の委員長・副委員長のお二人が担当された。やはり、議員の“生の声”はありがたいし、「ウチが先進地!」という矜持もみえる。とてもわかりやすい説明であった。
導入して3年が経過しているので、効果も課題もはっきりしている。紙の削減効果はもとより、事務局⇔議員の情報伝達の短縮化、災害時の緊急通信手段、各行政資料がすぐに閲覧できる等、実用的な効果は立川市議会と同様。そして、あまりにも早く導入しすぎた為に、今後はクラウド化を検討していかなければならない、との事。やはり、システムはクラウドが最適だろう。
説明で一番印象に残ったのが、「電子端末活用の本来の目的は何か?それは市民との距離を縮めるためのツールとして考えること」という言葉であった。そして、電子端末は日々進化しており、導入しようと思った時はタブレットはもう主流でなくなっているかもしれない、今やらないと、次の端末に対応できないという説明にも納得した。少しずつだが、「まず、やってみる」ことが大事だ。