橋下商店

 たぶん、維新の党代表・松野頼久氏はイライラしているだろう。大阪都構想が頓挫し、政界からの引退を表明した橋下徹・最高顧問(大阪市長)の意向がいまだに働いているからだ。党内ガバナンスはガタガタ・・・そう思う。

 松野代表は野党再編派。自民党に対抗する上では、一定のまとまった規模で対峙していかなくてはならない、という考え。今国会序盤はその路線で民主党などの野党と共闘していた。しかし!労働派遣法改正案の議論の中で「大阪組」といわれる橋下系の皆さんが自民にすり寄り、可決の道を開いてしまった。そりゃ、民主も怒るわな。

 さらに安保法制でも独自の対案を提出する方針を固めたのだが、そこでは橋下氏のツイッター発信がきっかけとなって大阪で勉強会を開く羽目に・・・いまだ存在感は橋下≧松野というかんじ。

 たしかに、維新の党の前身である日本維新の会は橋下氏がつくった。いわばオーナーである。しかし、もはや「政治家を辞める」と表明しているし、そもそも橋下氏は「最高顧問」という役員で、「執行役員」ではない。要するに「相談には乗るが、運営には口は出さない」はず。それを許しているのはまずいし、頼る面々もどうかしていると思う。

 来年には橋下氏は政界を去る。その時に維新の党はいったいどうなっているのか?「橋下商店」からの脱皮をしないと大変なことになるのでは・・・と心配している。

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