厚生常任委員会行政視察その②~佐久市~

 
 駅伝と野球の強豪・佐久長聖高校のある佐久市。鯉料理やぴんころ地蔵も有名だが、他にも「日本で二つしかない五稜郭」や「日本で海から一番遠い場所」があるなど、密かにすごいまちである。ちなみにJR佐久平駅構内にも「FMさくだいら」が!

 こちらの議長が日頃お世話になっている全若事務局長の小林貴幸議員。今回は私たち視察団に対し、格別のご配慮を頂いた。ありがとうございます。

 さて、佐久市ではまず、午前中にJA長野厚生連が経営する佐久総合病院の医療センターを視察。「農民とともに」をモットーに全国の農村医療のモデルとなっている佐久総合病院の再構築計画として昨年3月に開院。救急・急性期医療に特化しており、ドクターヘリも完備。

 午後からは研修×2。まず、「世界最高健康都市構想」。長野県は都道府県別の平均寿命で全国1位。佐久市も全自治体で男性15位、女性19位と上位につけている。それを維持、または向上しようと、というか、何よりも市民の皆さんが「人生の最期まで、住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを、安心して送れる」ために実に77もの事業を展開している。

 研修その②は「オールマイティ1年生事業」。これはビビッときた!イールドマネジメントという視点から考え出された事業で、「教育」と「交流人口増」を狙った施策。ちなみに佐久市はどの事業でも「交流人口」という目線を欠かさない、という。

 この事業をざくっと説明すると、佐久市だけでなく、全国の小学1年生が保護者同伴という条件付きで佐久市内の体験学習施設、文化施設、観光交流施設を無料で利用できるというもの。パスポートは市内の1年生には入学時に学校を通して配付。市外には交付申請→審査後、郵送で交付。

 イールドマネジメントとは、「顧客が利用しても、利用しなくても固定費が変わらない場合において、割引して利用させ収益を上げる」手法。遊園地の観覧車を例にするとわかるかな。この事業の場合も1年生は無料だが、同伴の保護者は有料なので、そこで収益が上がる。恥ずかしながら初めて聞く言葉だったが、各政策を考える上で非常に興味をそそられる視点だ。

 このオールマイティ1年生事業。私とほぼ同世代の柳田清二市長が「ドラえもん」から発案したそうだ。なかなかのアイディア市長である!
 

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