ヘイトスピーチ

 ご存知だと思うが、私は現在、参議院で審議されている安保関連法案に関しては反対の立場である。

 理由はいろいろあるが、歴代内閣が否定してきた集団自衛権の行使を憲法改正ではなく“解釈”で変えてしまった中途半端さ、そして国際社会に貢献するといいながら、とどのつまり、「世界の警察」から内向きに変わりつつあるアメリカの路線にただ従っただけの、日本のためではない、アメリカのための法案である。法案の名前を「対米従属法案」に変えたいくらいだ。ちなみに元来からの右翼思想(←例えばアジア主義)の方もそれぞれの立場からこの法案に反対している人が多い。

 さて、ヘイトスピーチ(憎悪表現)に関してはほとんどの人が嫌悪感を示しているが、私もそうである。ヘイトスピーチはいわゆる「ネット右翼」と呼ばれる人たちが在日韓国人・朝鮮人に対して街頭デモで差別表現を行う、罵倒することで有名になった。しかし、ヘイトスピーチはなにもネット右翼だけが行っているわけではない。

 最近、全国的に安保関連法案反対の集会やデモ活動が盛んだ。私も大いにがんばってほしいと思っているし、実際2つの集会に参加した。しかし、産経新聞によると各メディアで紹介され知られるようになった学生団体のメンバーがある集会の中で安倍首相について「バカか、お前は」、「首相の体調が心配なので、早く病院に行かれてお辞めになられた方がいい」と発言したという。

 報道が事実だとすれば、これはヘイトスピーチの類だと私は思うし、せっかくの世論喚起に水を差す愚かな行為である。自民党若手有志の勉強会で放言し、ひんしゅくを買った百田尚樹氏は「私は民間人。なぜ叩かれるのか」みたいな趣旨のことを言っていたが、各方面に影響を与えるベストセラー作家はもはやフツーの民間人ではない。

 この学生団体も同じで好むと好まざるに関わらず、もう世間で知られてしまった団体のわけだから「若気の至り」では済まされないと思う。考え方や認識がまるで違っても相手を受け止める。お互いを認め合う。そんな日本人は少なくなってきてるのかな・・・

 

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