私は横手市議会の中でも少数派に属する「非農家」議員である。そんな私が、ある方からいただいた資料をきっかけに農業関連の本を読んでみた。
一方は農産物・食料品輸出国第2位のオランダの実情を紹介しながら、農業を“産業”と捉えている。日本経済のためにマーケティング、ブランディング、広報、ITといったものを採り入れ、攻めの農業を展開していかなければならない、と説く。当然ながら農協(JA)や国の補助金制度には懐疑的な立場だ。
もう一方はそれと正反対。農業は国の“安全保障”という視点から、農協の存在意義を説明し、安倍政権の行った農協改革を「亡国」と批判する。また、「農業は保護されすぎている」という識者の意見や世論にもデータを示しながら、他国の方が農業を保護していると主張している。
対極をなすこの2冊、意見は真っ二つでも、農業の、そしてこの国の未来を憂う気持ちは同じである。さて、日本農業はどちらの道を歩むべきなのか?両者の主張に一致点を見出せるのか?それとも、第三の道があるのか?じっくりと考えてみたい。
後日、1冊ずつ詳細を紹介していこうと思います。