柏市はJリーグ・柏レイソルのホームタウンとして知られている。
が、もうひとつ、Wリーグ(バスケットボール女子日本リーグ)のJX-ENEOSサンフラワーズの本拠地でもある。菅原正志議員によれば、ここのコーチが横手市(大森町)出身だそうで・・・合宿に来てくれないかな。
柏市では多摩市と同様、「議員間の自由討議」、それから“見える化”を目指した「議場設備の充実」が視察項目であった。
議員間の自由討議。請願・陳情の場面で行っている多摩市議会と違い、柏市議会では議員や委員会が提出した議案、例えば政策条例や予算組み替え動議といった場面で行っているという。横手市議会はそういった類のものは今まで全員賛成がほとんどなので「議論」といったものにはならないのだが、柏では賛否が分かれるケースがあるらしく、そこで活用しているとの事だった。
そして、議場設備の充実。まずは投票システムの採用。起立採決では誰が立って、誰が座っているか議場でもネット中継でもわかりにくい場面があるためボタンで採決する方式にした。
正面に150インチ、両サイドに65インチの大きさで設置されたモニター。
このモニターで賛否がはっきりと分かる仕組みだ。このモニターは他の場面でも活用されていて、代表質問や一般質問の際に議員が参考資料をPCや写真の書画カメラで掲示することができる。
そして、議会側だけでなく、執行部側も市長の施政方針や答弁の際に資料を掲示しているという。まさに“見える化”である。横手市議会はいま、タブレットの導入検討を急ピッチで進めているが、このモニターとタブレットの連動というものも期待できそうだ。
柏市議会はあえて議会基本条例はつくらない、という。つくらなくとも、議会改革はできるという気概があるのだろう。その証拠に議員提案の政策条例の動きは活発である。要は議会事務局を含めた議会という組織の姿勢こそが改革の可否を決めるということだと改めて認識した。