週末。まず一昨日は商工会議所青年部(YEG)の北緯40°Bライン連携軸推進軸協議会で奥州市水沢へ。Bラインは秋田・岩手両県のYEGが広域連携し、地域の活性化を図っていこうという団体。
横手YEGを中退した私だが、このBラインは平成19年度に専務理事を務めた縁もあって個人会員として参加している。今回は懇親会を「新旧まるごとBライン同窓会」として行い、過去にBラインに携わってきた皆さんとも交流するという企画であった。
私は協議会からの出席でその後、臨時総会→懇親会という流れだったがBラインから離れて5年以上の月日が経っているのでほとんどのメンバーが入れ替わっている。私の席の両隣が歴代会長経験者だったので当時の状況を思い出しながらヒソヒソ話。今も昔も執行部が難儀しているのは変わらない(笑)でも、それで私は大いに勉強になったし、鍛えられた。
結成から20年を超えたBラインだが、紆余曲折ありながらも、幾多の先輩からバトンを継いだ青年経済人がいて今に至る。専務理事の時に、このBラインはなぜ誕生したのか、どんな意義があるのか徹底的に教え込まれた。どでかい事はしなくていい。でもコツコツと小さな、それでいて思いのこもった事業を積み重ねていくことが大事なんだと思う。
懇親会。同じテーブルの面々は「久しぶり!」な皆さんであった。Bラインのおかげで地域を超えて絆ができる。本当に楽しかった。アトラクションは江刺と水沢の「厄年(歳祝)連」の演舞。両地域と前沢では25歳と42歳の厄年の前後数年間に同級生でチームをつくり甚句やお囃子を先輩たちから引き継ぎ、オリジナル曲をつくって地域のおまつりに参加するという風習があるという。まさに「継ぐ」。
水沢に一泊して、昨日は地元・水上丁親子会の小若ぼんでん町内会廻り。予報とは違って青空も見えるいい天気の中、日中いっぱいかけて廻った。私が小若現役の30年くらい前よりも子どもは減った。親も忙しい。大人のぼんでんはとっくにやめた。それでも、小若は続いている。協力してくれる隣接町内会を含めた方々の「継ぐ」という想いがそこにはある。
町内会を廻っている途中、南中21期のぼんでんに遭遇した。実は今年の旭岡山神社梵天奉納に19期と21期の後輩たちがそれぞれ参加する。先月、製作現場に激励に行ったのだが、みんな口々に「16期の先輩たちがやってるのをみて、俺らも!と思った」と言ってくれた。うれしかった。
南中のぼんでんは鳳中や旭小の恵比寿俵のように代々引く継ぐという風習はない。でも、ウチらが3年間奉納したことに刺激を受けてこうして継いでくれる後輩たちがいた、という事。あの時、やってよかったなあと思う。
「継ぐ」。その想いがある人たちがいる限り、地域はなくならない。そう前向きにとらえていくことが必要であり、それを支えるのが行政の役割だ。