合流

 夏の参院選をにらみ、民主党と維新の党が合流することになった。昨日、岡田・松野両代表が会談し、合意文書に署名、民主党を存続、発展させる形だが、党名も綱領もロゴも変わるので事実上の新党となる。今後は他野党にも呼びかけ、安倍政権に代わる受け皿となりうるべく結集を図っていくという。今回の合流は必要だったとは思う。でも、「民主党」という名前に愛着があった私にとっては一抹の寂しさを感じる。

 夏に改選を迎える櫻井充参議院議員がブログでこんな事を言っている。
「私は社会民主主義が好きである。特に戦後の日本の復興期の日本型社会民主主義が好きである。企業の成長と共に、労働分配率が上がり、格差もあまりなかった。努力すればそれなりにお金持ちにもなれた」
「今はどうだろうか。アメリカ型新自由主義に傾斜し、お金持ちはよりお金持ちに、貧困層はなかなか脱却できず格差が固定しつつある。これでは若い人が夢を持てなくなるのは当然のことである」
「安倍総理が行っていることはアメリカ型新自由主義に近い。新党は明確に新自由主義との決別を訴えるべきである。汗して働いている人に対して優しい政党になるべきである」

 戦後復興期の日本型社会民主主義。それが自民党が行ってきた戦後保守政治=中道保守だ。その自民党がいま、新自由主義路線をひた走っている。時代は変わった。中道保守は今の時代では対応できない部分が少なからずある。しかし、その思想の根本にある「中庸の徳」は政治家が決して忘れてはいけないものだと私は思う。

 理念を明確に。そして、もう分裂は許されない。

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