観光を捉え直す

 今年は秋田の学校が出ないセンバツ高校野球。東北からは3校が出場していたが準々決勝を前にすべて敗退。青森山田と八戸学院光星の青森勢は対戦相手が強かった。負けはしたが互角の戦いをしていたので夏に期待だ(1校しか出れないけど)。そして21世紀枠の釜石は1勝して被災地を勇気づけた。盛附、花東、一関学院など有力私学満載の岩手県だが、夏に向けて貴重な経験を積んだと思う。

 さて、今日も様々な行事に顔を出してきたが、午後イチはかまくら館で行われた「DMOを考える」~観光地域づくり勉強会~に行った。観光地域づくりプラットフォーム推進機構会長の清水愼一氏による講演と清水氏をコーディネーターに、4名のパネリストによるパネルディスカッションという二本立て。非常に有益な勉強会であった。

 DMOというのは「デステネーション・マーケティング(マネジメント)・オーガナイゼーション」の略で地域の「稼ぐ力」と「観光地経営」の視点に立った観光地域づくりの舵取りをする法人のこと。横手市でもその登録の動きが始まった。

 と、ここまでは昨日までの知識。以下、今日の勉強会での各出席者の発言をかいつまんで紹介する。ポイントはDMOを機に「観光を捉え直す」こと。

●観光業主導ではなく、地域が主導
●「住んでよし、訪れてよし」の観光が「観光地域づくり」だ
●働く場所を増やし、人口減を食い止めることが観光協会の仕事
●“ここにしかない”写真・言葉・体験
●横手の観光政策のターゲットはどの層だ?
●変えちゃいけないものは変えない
●客と住民のふれあい=タッチポイントをつくる
●一度見たものはもういいよ、と言われないために・・・
●人数を追い求める幻想
●リピーターは非日常が日常になる→消費単価が下がる
●観光客が来るから地域が活性化するのではなく、地域が活性化しているから観光客が来る。
●自治体を会社と考える(民間手法)
●地域全体が一緒になってできるか?
●誰が考える?誰がやる?

 “観光”という概念を従来のものではなく、もう一度改めて見つめなおす。そこから始めなくてはならない。そう感じさせる勉強会であった。

 大相撲春場所は白鵬の4場所ぶり36度目の優勝で幕を閉じた。ある集まりの懇親会に出ていたのでテレビ観戦できなかったが、立ち合いの変化で勝負が決まったらしい。白鵬にしては長い間優勝から遠ざかっていたので何としてでも勝ちたかったのだろう。稀勢の里だって今場所は琴奨菊戦で変化した。頂点に立つためにはブーイングされてでも勝負に徹しなければならない。それを象徴する一番だったかも。

 稀勢の里は終始、落ち着いた取り口で13勝2敗。前頭筆頭の琴勇輝は12勝3敗で来場所の新三役が確実。両者とも横綱、大関が見えてきた。健闘した豪栄道、勢を含めて今からすでに来場所が楽しみである。

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