都知事選とメディア

 ドイツは私が初めて行った海外の国(といってもあとタイしか行ってないが)である。ISがらみで危険なヨーロッパ。その中では比較的安全といわれていたのだが、ついにミュンヘンで銃撃事件が起きた。犯人は一人との報道で、その背景はわからないことが多いのだがイスラム過激思想や移民排斥といった問題が影響していることは大いにあるだろう。

 最近、怖いと思うのは、この手の事件は「組織」によるものから、その思想に感化された「個人」、あるいは「個と個がつながったグループ」による犯行に変わってきているということである。だから、いつ何時、どこで事件が起きるのか予測が難しい。欧州各国も頭が痛いだろう・・・と対岸の火事だと思ってはいけない。日本だってないことはないのである。

 さて、今日のタイトル「都知事選とメディア」。舛添前知事の辞職に伴い行われている東京都知事選。今回は史上最多の21人が立候補しているのだが、皆さん何人まで知ってますか?私は8人。

 マスコミの予測によれば、小池百合子氏、鳥越俊太郎氏、増田寛也氏(五十音順)のいずれかが当選するだろうと思うのだが、そのマスコミ、最初からこの3人を「有力候補」の名のもとに連日連夜、情報を流し続けている。何度か行われている公開討論会も招かれるのはこの3人。そして各氏もそれをわかっていて、「現場の声を聞く」と称しテレビカメラを引き連れ、町工場とか、保育園とか、老人介護施設を訪問しPRに余念がない。そんなことは選挙前に地道にやっておくべきことではないのかと一地方議員として思うのだが。

 かわいそうなのは残りの18人の立候補者である。同じ供託金を払っているのに最初から泡沫扱い。山口敏夫や上杉隆やマック赤坂だって知名度はあるのになあ。そういったところ、メディアの姿勢には問題があるのではないか。今のままでは有権者たる都民は小池さんか鳥越さんか増田さんの中から選ばなきゃ!という心境ではないか。もう少し、選挙と報道という部分で考える余地がありますね、この国は。

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