産経委行政視察その①~高知市「観光振興について」~  

 産業経済常任委員会の行政視察で高知市と愛媛・西条市を訪れた。今日から3回シリーズでそのご報告。まずは高知市。

 高知への道程は秋田空港~羽田空港~高知龍馬空港。すでに空港にも「龍馬」の冠が付けられているとおり、高知は坂本龍馬を前面に押し出した観光振興策を展開している。とくに昨年はNHK大河ドラマ「龍馬伝」の影響で観光客が押し寄せたとのこと。

 実は、高知市は坂本龍馬の他にもこの国を代表する著名人を輩出している。四国を制した戦国武将・長宗部元親、土佐藩主初代・山内一豊と15代・山内容堂、「板垣死すとも、自由は死せず」の板垣退助(写真)、板垣と共に自由民権運動を推進した後藤象二郎、さらには思想家・中江兆民などなど。横手にひとりあげてもいいくらいだ。うらやましい。

 それでも高知市は「龍馬」メインでやっていくという。とにかく、街中は「龍馬」だらけだ。龍馬の銅像が何体あっただろう(写真は桂浜の銅像)。

 来年の3月までは県が主体となって「志国高知 龍馬ふるさと博」を開催していて、高知をまるごと売り込んでいる。高知市は県庁所在地なだけに県の強力なバックアップがあることもうらやましい部分だ。今年はちょうど土佐勤王党結成150年記念ということで、高知駅前には龍馬、中岡慎太郎、武市半平太の銅像がそびえ立っていた(写真)。

 ところで、高知市はこの5年間で「功名が辻」、「龍馬伝」の2つの大河ドラマ誘致に成功している。「龍馬伝」については特別な活動は行わなかったそうだが、「功名が辻」については山内家に縁のある他自治体と一緒になって活動したという。大河ドラマのみならず、こうした他自治体との連携というのも観光振興には有効だ。トレンドでいけば横手は平泉なのだが、観光資源を掘り起こしていけば、もっと連携先は見つかるのかもしれない。

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