小野正伸議員がブログ(←リンクの貼り付け方がわかりません!正伸さん、ごめんなさい)でここへ誘導してくれているので、多数の皆さんが見ていることだろう。心して書かねばならない。
土田祐輝委員長を筆頭とする産業経済常任委員会は、高知市から高速道路を使って1時間半で愛媛・西条市へ。そこまでは高知市のタクシーで行った。この運転手さんは本当に高知をはじめとする四国の地理や歴史、観光スポットに詳しい。そして、ただ説明するだけでなく、話を飽きさせない術も持っている。昨年、京都視察へ行った際も同じようなことを感じた。観光地のタクシーの運転手さんはこれくらいの知識や話術を身につけておかなければつとまらないという事なのか。横手に、いや秋田県にこのレベルの運転手さんは果たしているのだろうか。
西条市は市内の広範囲に“うちぬき”と呼ばれる地下水の自噴井があり、「名水百選」に選定されている水の都でもある。
さて、ここでは2項目を勉強。今日はその1つめ、「合宿都市構想による地域活性化について」。合併によって増えたスポーツ施設を活用するべく、高校・大学・企業等のスポーツ合宿を誘致し、交流人口を増やし地域振興に結びつけようとするもの。これについては、昨年の12月議会で私が一般質問でとりあげた項目なので、どのような取り組みをしているのか非常に興味があった。
結論は「すごい」とかいいようがない。まず、この施策を推進、実施する過程で市役所内の5つの部署が連携している。意外と行政においてはこの“横の連携”が図られていないことが多い。要は縦割りから抜け出せていないということ。それだけに、説明ではここの部分を強調して話すのだろうと思っていたが、サラりと流された。西条市役所ではこんな事は当たり前、ということなのだろうか。
西条市には西日本最高峰の石槌山があり、東海大から情報提供を受けて、ここでの高地トレーニングを推進している。ちなみに総合大学である東海大と西条市は包括的な協定を結んでいるらしく、スポーツにとどまらない各分野において様々な連携を行っている。
また、成果に結び付けるための営業ツールも豊富だ。「スポーツ施設ガイド」があるが、各施設個別のパンフレットも揃えている。ちなみにそのうちのひとつ、17億円をかけて建設された「ビバ・スポルティアSAIJO」は各競技の雨天時での練習場なのだが、なんとあの「なでしこジャパン」もここで合宿したという。宣伝効果はバッチリだ。さらには「宿泊施設ガイド」、「おみやげガイド」、専用のHPまである。並々ならぬ意欲を感じる。
訪問での営業も昨年度は313団体と活発。そういった活動が実績にも表れて、昨年度は36団体、1674人が合宿し、経済効果は約3700万円にも上っている。温暖な気候という好条件とこのような営業活動によって助成金制度をつくらずとも、誘致に成功しているのだ。さらには、「合宿はスポーツだけではない」という事で文化系の合宿誘致も考え始めているという。貪欲だ。
横手市も「スポーツ振興計画」の中にスポーツ合宿の誘致を盛り込んで、積極的に取り組み始めた。西条市に学ぶことは多い。スポーツ振興課長、我々もがんばりましょう!