「これでいいの!?」と本気で考えろ!

 風の強い一日でした。
 今日はまず、事務仕事を少ししてから大仙市へ。佐藤議長の代理で「秋田さきがけ県南政経懇話会」の4月例会に出席。講師は“地方分権の旗手”とも“改革派知事”とも呼ばれた北川正恭・元三重県知事。演題は「地方に求められる抜本的な構造改革」。

 社会には安定期と激動期がある。今は極端にいうと人類始まって以来の大激動期である、と規定された上で戦後から今までの歩みをまず振り返られた。
 吉田茂内閣、岸信介内閣はまさに戦後の激動期。彼らは「国民がご飯をお腹いっぱい食べるためにどうしたらいいか」を考え、軽軍備・重経済路線を敷き、他国からの脅威に備えて日米安保の道を選択した。彼らの時代は価値前提の国家経営、要するに、過去と断絶し、国の在り方を根本的に見直した。

 そして、池田勇人内閣になってからは安定期。事実前提の国家経営、今あるものを認め、その上で改革を行っていった。それが所得倍増計画による高度成長につながった。

 しかし、高度成長は四日市や川崎に代表される公害問題を生み、その後は神奈川県の長洲一二知事が「地方の時代」を掲げ、国に先駆けて情報公開条例を制定し、中曽根康弘内閣でのプラザ合意によって製造業が工場を海外に移し始め、産業の空洞化が起こった。この頃から国が借金に頼りだした。それが今もなお続いている。

 そして、「これから」である。健康保険や年金といった社会保障制度はその考え方そのものを変えていかざるを得ないだろう。今まで人類は機械を使いこなしてきたが、これからは機械が人類を超える。宗教観・倫理観すら変わる。そんな時代が来る。もう過去と決別しなければならない。

 地方もそうである。「地方創生」もアベノミクスが怪しくなってきたら出してきた。ややもすれば補助金行政と変わらない。国に行って陳情するだけでいいのか?港区民と秋田県民の所得格差は5倍以上である。「これでいいの!?」と本気で考えないといけない。秋田も過去と決別しなければならない。

 というような内容でした。考えさせられました。初めて選挙に出馬した時に個人演説会で「まもなく地方主権、自分のことは自分で決める時代がやってくる」と言った記憶があります。民主党が政権を獲ってまもなくでしたのでそんな期待感がありました。あれから8年、ちっとも変わっていません。自民党が政権を奪回したから、と言うつもりはありませんが、中央集権はまだまだ続くよ、どこまでも・・・といった感じです。

 北川氏は「あなたたちはいつまで中央に頼っているの?指をくわえて補助金が来るのを待っているの?それでいいの?」と訴えているように私には聴こえました。住民の幸せのために、地方自治体は自ら考え、行動し、自立しなければいけません。地方自治体も経営感覚を今以上に身につけなければならない。改めてそう思いました。

 横手に戻って、議会報告「清新」の配付。近隣町内会をテクテク歩きました。そして夜は地元・水上上丁町内会の総会。役員改選の年度で新役員が決まりました。もちろん、私もできる限りの協力は惜しみません。

 明日もがんばります。

P.S.真央ちゃん、お疲れさま。ありがとう。

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