集落と都市はつながっている

 8日に行われた山内南共助連合会主催のサンソンプロジェクト、石沢真貴・秋田大教授の講演の内容をザクッと。

 時代が変わっていく中において、家族機能(世帯構造)も変わっていった。それは小家族化であり、高齢化。そして、それは家族生活をとりまく地域コミュニティにも影響を及ぼし空き家、限界集落、耕作放棄地が増加し、集落の機能が低下していった。

 北秋田市にある二つの集落の世帯構造を調査してみたら、高齢者の一人暮らしや高齢者夫婦のみの世帯といったところでも、実はその子どもたちは車で1時間前後のところ(都市)に住んでいることがわかった。そして、その子どもたちは頻繁に帰省し、親のお世話をしている。要するに農山村部と都市はつながっていて、コミュニティはそこを結んだところに存在している。出身集落と都市部住まいの子世代は密な関係にある。
 この部分、私のポイント①です。

 湯沢市(旧雄勝町)のある集落支援事業の取り組み。大学生が参加し、ワークショップを続け、地域資源の発掘を行った結果、えびす俵祭りが復活した。
 この部分、ポイント②

 祭りをきっかけに住民交流が活発化し、祭りは二年目以降も継続され、若い世代や前掲の他出(都市部に住む集落出身者)家族も参加するようになった。そして、祭りだけでなく、集落の様々な活動が展開されるようになった。

 ポイント①は集落出身者の存在である。昨年だったと思うが、NHKの若手ディレクター(?)が青森か岩手の、とにかく東北の自分が生まれ育った集落を訪ねて、地域の課題解決を考えてみる、という番組があった。

 そのディレクター(?)の同級生はほとんど集落に残っていなくて外に出ていっているのだが、よくよく調べてみると外とはいっても、そんなに離れたところではなく、何かの用事で帰ってこようと思えば、すぐ来られる地域に結構な人数が住んでいるということがわかった。その人たちも一緒になって少しずつでも地域のためにできることがあるはずだ。そこに希望を見出そうや!という内容だった。

 私の同級生たちに置き換えても同じである。横手にはいないが、秋田市や北上市、盛岡市といった近辺に結構な数が住んでいる。今は子育てや仕事で忙しいだろうが、もう少しすれば一段落するだろうから、そんな人たちを巻き込んでいくことはとても重要だと思う。

 そして、ポイント②は祭り。集落の活性化のきっかけにおいて、祭りは重要なアイテムである。一緒になって何かをやる、汗を流す。そこから絆が生まれるという意味で祭りは“最強”だといっていい。それを考えると、集落単位で開催される伝統行事、そして地域を挙げて行われる大きなものでも、そこに集落として参加できるような祭り(ex.ぼんでん)は残していかなければならないと思う。

 いいセミナーでした。

 

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