引き継ぎ

 昨日の議会運営委員会は主に今日の決算特別委員会と明後日の本会議についての採決方法などの協議でした。28年度の決算審査(一般会計)は産業建設と厚生は「認定すべきもの」でしたが、総務文教が可否同数の末、分科会長裁決で「認定すべきでないもの(不認定)」という結果になりました。ということで、決算全体については私も厳しい判断をしなければならないと思っています。

 今回、総務文教では常任委員会の中である条例の一部改正案を「継続審査」としました。請願や陳情ではこういうケースはよくある話ですが、当局提案のものを継続とするというのはこの8年で初めてのことです。

 この条例改正案は昨年12月定例会で否決したもので、今回も×にすると3回目は・・・という総務文教として斟酌もあったようです。それにしても、議運に出席した高橋聖悟委員長から改めて経緯を聞いたのですが、本当に言葉が出ないというか、なんというか・・・(*_*)

 さて、議運の「その他案件」で私、ひとつ提案しました。それは「引き継ぎ」です。

 横手市議会は改選時も含めて2年ごとに議長・副議長はもちろん各常任委員会や議会運営委員会等、組織の人員構成を変えるのを慣例としています。その際に、例えば産業建設の新旧の委員長・副委員長が集まって課題案件等、重要事項の引継ぎを行う仕組みにしたら後の委員会運営が円滑にできるのではないでしょうか。

 「そんなの当然じゃん!」と突っ込んだあなた!その通り!その“当然”が意外と市議会という組織はできていない事が多々あります。

 私自身、産業建設の委員長になった時に、その前は厚生にいたので産業建設が抱えている多くの課題の中で最優先事項は何なのかという整理ができていませんでした。また、委員会のメンバーが変わる度に当局が始めから説明しなければならない状況に違和感もありました。

 委員長・副委員長だけでもきちんと引継ぎをして最優先課題を共有してそれを新しい委員に伝えながら進めていく。今はタブレットがあるので委員はその優先課題の資料を読み込んで調査研究していく。そんな流れになればいいなと思っての提案でした。

 各委員からはあまり賛同の意見は出ませんでした。理由を聴くと、私の提案の真意をちょっとはき違えて受け取っているなあと思って(←私の説明の仕方が悪かったんでしょうね)頭を抱えてしまいましたが、最後は佐藤議長がうまくまとめてくれて、申し合わせとして「引継ぎ」を行っていくことになりました。議運の後、播磨博一委員長も会派の部屋に来てくれて「オメの言ってることはもっともだと思った」と言っていただきました。

 一般社会ではどんな部署でもトップが変われば引き継ぎをするのは当然のことです。私は横手市議会を“議会”という特殊な殻に閉じこもった組織にしたくありません。そのために小さなことからでも、面倒くさがらずに変えていく。この積み重ねが市民の皆さんから信頼を得ることにつながっていくと思っています。

 では、これから登庁します。

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