後三年合戦シンポジウム

 今年度の「後三年合戦シンポジウム」が昨日、金沢孔城館で開催されたので、午後から行ってきました。

 文化庁文化財調査官の近江俊秀氏による「日本史における後三年合戦関連遺跡の意義」。

 推古天皇時代からの中央集権国家下における蝦夷との交流、安倍・清原氏が律令国家解体によって力をつけた背景と役割などをわかりやすく解説していただきました。そして、後三年合戦を「中世という新たな時代を生み出す」意味を持っていたと評価されました。

 続いて、パネルディスカッション「後三年関連遺跡の取り組みとその論点・課題」。

 「後三年」をキーワードに連携している横手・美郷・平泉・金ヶ崎の専門知識を持った職員がマニアックな議論を繰り広げて面白かったです。最終盤に金ヶ崎町の職員の方が披露した安倍宗任の和歌の話にはグッときました。帰宅してその和歌のことを調べてみましたが、盛岡市の厨川中学校の校章はこの話を由来にしているそうです。

 先日、金沢柵の位置特定に大きな手がかりとなる掘立柱建物跡が出土し、「いよいよ!」との機運が高まってきています。官民挙げてのなお一層の取り組みが必要だと思います。

 今日は午後から理容組合平鹿支部の「お楽しみ会」にご案内をいただいているので、出席します。その後は市当局が厚生委の正副委員長に説明したい件があるとのことなので、登庁。そして、明日から12月定例会です。

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