あの9・11同時多発テロから今日で10年。私は当時、仙台に住んでいて、そのニュースを飲み会帰りのタクシー車内で聴いた。よもや、あんな残酷な出来事が本当に起こったとは思わず、同乗していた上司が「青ちゃん、これラジオドラマにしてはリアルだよね」と言い、タクシーの運転手が「いいえ!これはさっき、起こった本当の話です!」との言葉に驚愕したことを今でも鮮明に覚えている。
自民党の石原幹事長が講演でその事件に触れ「歴史の必然だった」と述べたという。新聞ではあまり大きく扱っていないが、これが与党の幹事長の発言だったとしたら、「大失言」として今頃大騒ぎだったろう。
失言といえば経産相を辞任した鉢呂氏。あの発言はあまりにも軽率であった。許されないことである。しかし、私は最近、いわゆる失言とされるものに関してその時の時間帯や場所、そして記者がどんな質問をしたのか等の状況もチェックしなければいけないと思っている。
そう考えると一連の報道はそれが明らかにされていない。ツイッター上では鉢呂氏に質問した記者についての批判も渦巻いている。
これから重要な役職にいる政治家が公式な記者会見以外、一切記者の問いかけに答えないという場面が多く出るかもしれない。