ゆでガエル

 さて、最終日の話をします。長くなりそうです。

 結論からいうと、当局提案の議案は全て可決されました。焦点の㈱増田町物産流通センターに対する債権放棄案と、公共温泉民間譲渡をめぐる一連の動きの中で市が多額の公金を支出したことなどの道義的責任をとるとした、高橋市長の給与減額案は賛成多数という結果でした。

 私は債権放棄案には反対しました。三セクはすでに解散してますので、否決されたからといって返ってくるわけでありません。未収金として残り、いずれ不能欠損の処理をすることになります。

 しかし、3月定例会の会派代表質問で木村清貴議員が指摘したように、退職金先払いにみられる「第三セクター」としての使命や意味を忘れたかのような行為をした経営陣には“残る”ということで何らかの責任を感じていただきたい。そんな思いを込めて立ちませんでした。それに、まだまだこの三セクに関してはいろんな動きがあるようです。はい、おしまいとはなりません。

 一方で、市長の給与減額案には少々悩みましたが賛成しました。内容的なものも含め疑問がないわけではないのですが、一政治家の責任のとり方は本人が決めなければなりませんので。

 今回は厚生常任委員会から附帯決議案、産業建設常任委員会からも決議案が提出されて全員賛成で可決しました。厚生の方は以前からブログで書いていた西部斎場の件なので割愛します。

 産業建設から出たのは、よこて農業創生大学事業に関してのものでした。本体工事の工事請負契約締結の議案審議の中で、すでに付帯工事の契約を済ませてしまっていたという事実が発覚しました。これを産建委では「議会軽視」と受け止め、「適正な措置を求める」という決議を行いました。付帯工事の契約を済ませてるのなら、本体に関しても議決しないわけにはいかないでしょう。反発を受けるのは無理もありません。

 さて、本会議後の全員協議会では14日の総務文教常任委員会に2名の議員が無断遅刻したという報告がありました。実名は明かされませんでしたので控えますが4期目と1期目です。齋藤光司議長は「反省を促した」そうですが、この二人は過去にもいろいろと“やらかしている”方々です。議員は「名誉職」だと思っているのかな?加藤勝義議員が「議会改革よりも議員改革」とよく言ってますが、それを端的に表しています。

 「反省」で済まされるはずがないのにできない。今の横手市議会の現状です。世間では許されないことがここではまかりとおる。厳しさがないからです。他人に甘く、自分にも甘い。だから、もし自分がやらかしたら甘くしてほしい。そんな組織、信頼されますか?そして、処分の基準がないからです。ちょっと前に議会運営委員会でその話が出たと思うのですが、その後進展したのでしょうか?つくる必要あると思います。

 このままじゃ、横手市議会は「ゆでガエル」になってしまいます。もっとも、そんな危機感を持っているのはほんの一握りです・・・

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