「梅若会」で知り合った境町の方にお誘い頂き、「貴船神社梵天祭」に参加した。ある人曰く、「旭岡山よりも歴史がある」梵天との事だが、私は恥ずかしながら、その存在を知らなかった。
貴船神社は下境にある市の指定有形文化財である。源義光が後三年の役の際、勧請したのが始まりといわれており、四方に施された十二支の彫刻は見事、の一言に尽きる。
梵天祭は一時、途絶えていたらしいが、地域の有志が祭りを復活させ、その事で寄付が入るようになり、手入れが全くされず、倒れる寸前だった鳥居を直すことができたんだ、とお話を伺った。これぞ地域力である。
今回の大震災の関係で、いろんな議論があったというが、「こんな時だからこそ、祭りを通して地域の安全を祈り、元気になろう」と開催を決定したという。晴れ渡る空の下、地域の方々が神社に集まり、賑やかな雰囲気で奉納を終えた。雪遊びに興じる子供たちの元気な声を聴きながら、改めて祭りを通した地域の絆の大切さを知った。