琴奨菊がやってくれた!大相撲初場所は昨日の千秋楽で大関・琴奨菊が大関・豪栄道を破り、14勝1敗の成績で初優勝。日本出身力士として実に10年ぶりに賜杯を抱いた。いやあ、長かった!
今場所の琴奨菊の攻めはものすごかった。立ち合いで得意の左が入ると、あとは休まず一直線。白鵬も鶴竜もあっという間に土俵際まで詰められて残せず・・・という相撲が多かった。15日間、気持ちを切らさず前に出る姿勢が初優勝を呼び込んだ。中学時代からのライバル・豊ノ島が花道で出迎え、祝福したシーンには感動した。
初土俵から14年。大関昇進後は何度も怪我に苦しみ、5度もカド番の危機に立った。それを乗り越えての優勝に心から拍手を送りたい。来場所は綱とり、一気に!と願う。
郷土力士も健闘した。豪風は久々の二けた勝利で来場所は大幅な番付アップが見込まれる。負け越せば三段目陥落危機だった佐々木山は5勝2敗で勝ち越し。三段目に落ちていたお隣・美郷町出身の大ベテラン・華王錦は4勝3敗で勝ち越して来場所は幕下復帰。
そして!地元の力斗と将豊竜もそろって勝ち越した。時に力斗は来場所の幕下昇進が有力でいよいよ関取へ!の期待が高まる。ふたりとも時津風部屋で切磋琢磨して出世争いを繰り広げてほしいと思う。
それにしても“10年ぶり”という数字はいかにモンゴル勢を中心とした外国出身力士が強かったかの証しである。3横綱も黙っていないだろう。そしてキセノンもライバルの優勝をみて闘志に火がついただろう。今年の大相撲は面白くなりそうだ。
P.S.衆議院議員を8期務められた川俣健二郎先生の突然の訃報には驚いた。まだまだお元気そうでしたのに・・・