先日、地元紙に秋田県の高校野球を強化するためのプロジェクトの記事が載っていた。このプロジェクトは県議会で鶴田有司県議が質問したのが発端となって実現したもの。
強化委員会が示したのは、「5年間で甲子園ベスト4」を目標と定め、技術、戦術、医科学、環境の4つの戦略。意外と細かく、県教委の“やる気”が伝わってくる。夏の甲子園13年連続初戦敗退という現実に、高校野球ファンである私も常々「何とかならないものかな」と思っていたので、これから注目していきたいと思っている。
秋田の高校野球が強くなってほしいのはその通りだが他方、こんな意見もある。まだアンドナウの現場にいた頃、講演で湯沢市に来た掛布雅之氏にインタビューする機会があった。その際、私が「秋田の高校野球が強くなるにはどうしたらいいですか?」という趣旨の質問をしてみた。掛布氏の答えはこうであった。
「強くならなくてもいいと思いますよ。秋田の代表校はほぼ100%地元の子どもたち。そんな県はいまどき珍しい。勝とうが、負けようが地元で育った子が地元の学校に行って甲子園でプレーする。それが高校野球の原点じゃないかな。堂々と負けて帰ってくればいいんです」
すごく、感銘を受けたことを思い出す。でも、そろそろ勝ってほしいよね・・・
P.S.だからといって野球留学も否定はできない。“勝つ”ためには有効な手段だし、勝負を抜きにした学校生活の面でも効果が期待できる。それについてはまた後日・・・