参院選

国民は安倍首相の「アベノミクスは道半ば。この道を進んで行くしかないのでもう少し待ってね」という主張を受け入れた。選挙=民意なので、この結果は真摯に受け止めなければならない。

私なりの今回の参院選の争点は「アベノミクス」だった。いつになったら、その果実は地方に波及するのか?いつまで待てばいいのか?「これからやっていく」と与党の候補者や応援弁士は言っていたが、その言葉は2年前の衆院選でも聴いた。アベノミクスはもう限界だと私は思う。

秋田選挙区は自民現職の石井浩郎氏が再選された。ご承知のとおり、私は民進元職の松浦大悟氏を応援したので残念な結果になってしまった。どちらも重点選挙区と位置付け大物を連日のように投入したが、終盤の自民党の大攻勢はものすごかった。重量級をどんどんつぎ込まれて突き放されたという感じだ。秋田は確実に勝ちたかったのだろう。

というのは、全国的には与党の完勝だったのだが、よーくみてみると、東北6県は秋田を除く5つで野党統一候補が大激戦を勝ち抜いた。改選数3の北海道では民進が2議席を確保、そして開票率99%までもつれた新潟も野党が勝った。要するに農業を基盤とする北日本は野党が勝ったということである。TPPが効いているのは間違いない。これを与党はどう受け止めるのか。

改選数が2から1に減り現職同士が壮絶な選挙戦を展開した宮城は民進の櫻井充氏が制した。櫻井さんはこの国に絶対必要な政治家である。そして、比例区では情報労連の組織内候補である民進現職の石橋通宏氏が見事に再選された。本当に良かった。

32あった一人区は与党の21勝11敗という結果だった。戦前の情勢からいえば野党が健闘したといえるかもしれない。

いずれ、一強政治は続くことになる。おごらず、謙虚な政権運営を期待したいと思う。

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