そりゃ、そうだ

 「議会の議論形成の場である特別委員会で可とした案に対し、自ら否決したのは理解できない」
  今朝の地元紙県南面に載った門脇光浩・仙北市長のコメントである。そりゃ、そうだ。

 仙北市議会は昨日、統合庁舎の位置を角館とする条例の改正案を反対多数で否決した。議会が設置した「新庁舎建設に関する特別委員会」が中間報告として“角館案”を提示したのを受けての当局提案だっただけに門脇市長の気持ちは充分理解できる。要するに、「自分たちで決めたことを自分たちで×にしちゃった」という事である。

 横手市議会でも同じようなことがあった。3年前の6月定例会。10月に市議選を控える中、議員定数を現行の30から26とする議会案に反発した人たちがいた。この26という数字は「議会改革推進特別委員会」で大激論の末に導き出されたものである。当時のブログにも書いているが、この特別委の結果を尊重するのが議会の構成員としての姿勢である。

 結果的にはこの議案は賛成多数で可決され、事なきを得たが、一期生の立場ながら本当に憤慨したことを覚えている。

 さて、その仙北市議会がこんな状況になってしまった背景だが、おそらくそれは“地域感情”に他ならないと思う。奇しくも、1週間前に同面の「地方点描」で角館支局長が書いた“旧町村間のわだかまり”が残っている議員がかなりいる、という現実である。支局長はある議員に「○○の議員でなく、仙北市の議員ということをお忘れなく」と意見したそうだが、全くそのとおりである。それが議員のあるべき姿である。

 横手市議会も肝に銘じたい。私たちは平成17年に手と手をとりあって一緒になった横手市の議員である。もちろん、地元のことは一所懸命にやる。今週も私は地元の皆さんの要望や意見、提案を伝えるべく、市役所の各部署にお邪魔したり、市職員に議員控室まで足を運んでもらった。それは当然のことである。

 一方で大事なことを決めるときの視点は、新しく、(面積が)大きくなった横手市の議員としての立場を基本としなければならない。これも当然のことである。

 仙北市議会、なんでも今回の件で解散した会派もあるとか。新聞は淡々と書いているが、任期途中の会派解散・・・て結構な大事件である。よそ様のことであるが、どうまとまるのか注目していきたい。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。