研究機関としてのまんが美術館

 今週あたりから12月定例会の一般質問準備を始めなければ、と思いつつ、思っただけで一週間が過ぎてしまった・・・

 しかし、今回は1年以上前からやろうと思っていったネタなので、ヒアリングや関係資料の収集はほぼ済んでいて、頭の中での原稿はあらかたできている。あとは論点の整理や着地点をどこに見出していくかといった構築が主なものになると思う。けれど、それを実際の原稿に落とし込んでいく作業が大変なのである。

 さて、昨日の午前中は横手体育館で横手ライオンズクラブと横手地区少年保護育成委員会が主催する「横手市少年武道錬成大会(剣道)」。私は両方の団体に所属しているので当然のごとくお手伝いへ。
 


 何回見ても、なんで今のが一本で、さっきのが違うんだろう?と首を傾げます(笑)。ま、それが武道のいいところなんでしょうね。

 午後は増田ふれあいプラザ(まんが美術館)で行われたあきた未来づくり協働プログラムの講演会へ。講師は京都精華大学の吉村和真副学長。演題は「日本のマンガ文化における増田まんが美術館の役割」。

 京都精華大のマンガ学部教授でもある吉村氏。そもそも、マンガが学問として成立するということに日本文化の懐の深さというか、独自性が垣間見えるのだが、大学ではこんなふうに教えているのだな・・・というのがよくわかる話の進め方が楽しかった。

 講演の内容だが、あれこれ書くと長くなるので、多分、自身のブログに書いてくれるであろう奥山豊和議員に詳細はお任せして(^_^;)私は研究機関としての増田まんが美術館の可能性について書く。

 いま、まんが美術館で力を入れているのはマンガ原画の収集である。正直、ピンとこなかったのだが、原画は海外でも価値が認められていて、「いくら金を積んでもいいからほしい」というオファーが多いのだそうだ。また、今の時代、マンガの入稿はデータによるものがほとんどになってきていて、原画は後世において「マンガ文化」という歴史の中での貴重な資料となる。古文書のようなもんですな。こうみえて、国史を勉強してきた私、今さらですがここでピンときた。

 こうした価値を持つマンガ原画を収集し、研究する拠点(受け皿)としてこの増田まんが美術館の役割は大きくなる要素を持っており、そのための人材育成(図書館でいうところの司書)も欠かせないのだという。

 私は、このまんが美術館リニューアルによる交流人口増について、観光客やマンガファンといった側面からみていた。だから、全国のマンガミューアムとどう“差別化”するかを考えてきた。しかしながら、ここが「知の拠点」として機能し、そうした側面から交流人口を考えていく必要があるならば、京都国際マンガミュージアムや明治大学が設立しようとしている(仮)東京国際マンガミュージアムと“連携”する道が必然であると感じた。やはり専門家の話を聴かないとわからないもんですね。

 昨日は会場近くでも私の興味をそそられる講演会があったようです。湯高同級生が参加したようなので、後で話を聞きに行こうと思います。

 さ、一般質問の準備を始めなきゃ。

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