ほんの少し前まで、市当局にはサムライがいた。政策会議で決定し、議案として上程した以上、なにがなんでも通してみせる。それが市民のためになる。そんな気迫と凄みのある人たちがいた。
「反対」を察知し、何度も電話をかけてきた副市長がいた。議員控室で待ち伏せしていた副市長もいた。事務方トップには幾度となく部屋に呼ばれた。その方のスーツの内ポケットには常に「辞表」が入っていた。自らの職を賭して議員と向かい合う。武士であった。サムライであった。
昨日、12月定例会が閉会した。総務文教常任委員会で「否決すべきもの」とされた条例改正案が本会議でも賛成少数(賛成10:反対12:欠席1)で否決された。以前のブログで「議論沸騰」を予想していた議案である。私も反対した。
横手市議会は委員会中心主義である。委員会で決まったものがほぼそのまま本会議でも同じ結果になりやすい。当局からすれば委員会・分科会が最大のヤマ場なのである。一つひとつの議案に対する議員の態度を察知する力。そして危機を感じた時の対応力。表面的な説明とか、意見交換だけではない動きも当局には必要なのである。
次回は3月定例会。来年度の当初予算を審議する一年で最も重要な定例会であるが課題山積の中、とてもすんなりいきそうにはない。
あえて期待を込めて申し上げたい。
出でよ、サムライ。
P.S.タブレット端末導入後、初の定例会。皆さん、意外と使いこなしてました。