プレステージ・インターナショナル山形BPOガーデン視察

 吹雪の中、酒田市へ。プレステージ・インターナショナルの山形BPOガーデン視察に行ってきました。横手進出後に建設するオフィスはここのイメージが一番近いとのこと。
 社内の写真は先方の了解があって載せられるそうなので、周辺の風景写真でご勘弁を。

 プレステージ社の業務内容は広く「コールセンター」として知られているが、実際は「BPO」という事業を展開している。これは、ある企業が業務の一部を継続して外部の企業に委託するものである。

 プレステージ社はそのBPO業界では最大手の企業で、損保、共済、カーディーラーのロードサービスやマンション等の電気・水道トラブルに対応するサービスが主力。そして、トラブル解決に欠かせない専門の現場部隊(駆けつけサービス)も国内の大都市に配置しているといったきめ細かなサービスを提供している。

 東京本社の他に、秋田市、にかほ市、射水市、そして酒田市に拠点を設け、横手進出は5ヶ所目ということになる。秋田には女子バスケ、射水には女子ハンドボール、酒田に女子バレーボールのチームがあるなどスポーツにも力を入れているのでスポーツ立市の更なる充実に一役買ってほしいという想いも私にはある。

 山形BPOガーデンは平成25年に開設され、約400名の方々が働いている。男女比は2:8で平均して20歳~30歳代。新卒はもちろん、障がい者雇用も積極的であり、社内もバリアフリー対応をとっている。

 社内をぐるっと案内していただいた。写真でお見せできないのが残念だが、はっきりいって東京の丸の内あたりのオフィスのような感じである。採光を重視した明るい雰囲気。社員食堂はもちろん、数ヶ所設置されているカフェテリアは洗練されたデザインであり、社員に対する気配りが行き届いた工夫も。最大25名まで預けられる託児所もあり、ママさんも安心して働ける環境が整っている。

 今日見た限りの率直な印象は「こんなオフィスだったら働いてみたいな」と思うだろうなということ。仕事に集中できる環境づくりにずいぶん力を入れていることがよくわかった。

 で、そうなった場合、新卒含め新規雇用が期待できるのだが、一方で「企業間移動」が懸念される。要するに今ある地元企業から人材が移動し、その企業が人手不足に陥るといったマイナスの影響だ。

 ただし、もうちょっと逆の見方をすれば、横手にこのような職場環境バツグンの企業が出現すると、それに呼応するように地元の企業もそういった努力をするところが出てくるのではないかな、とも思う。そうなれば総体的に横手の企業の職場環境が向上し、様々な面でプラスに波及してくる。もちろん、意欲はあっても財政的に厳しい部分もあるので、そこの支援メニューを行政が用意することが肝要だ。

 いずれにしろ、久しぶりに「黒船」(←悪い意味ではない)が横手にやってくる!という印象を強くした視察であった。

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