町の未来をこの手でつくる

 5月になりました。昨日に引き続き、最近読んだ本を紹介します。

 先日の公共施設特別委で訪問したオガールで購入した「町の未来をこの手でつくる」(猪谷千香・幻冬舎)

 オガールプロジェクトの全貌が明らかにされます。圧倒されます。解説不要、ぜひ読んでみてください。

 以下、深く唸った文章をご紹介。

●道路を敷設したり、いっぱい建物を建てたりすれば、町が良くなるということではない。制度や商業でなく、人間がここに住んで良かった、ここだったら住みたい、ここだったら生涯を終えてもいい・・・と思えるような町をつくらなければいけない。

●本当の商業振興というのは、家賃補助でもないし、商店主に商売を教えることでもない。普遍的な集客装置をつくってあげることだ。

●自治体のトップはブレちゃいけない。今朝しゃべったことを、夕方ひっくり返す首長はいっぱいいる。そうなったら、職員がついていけない。やってられないって、あの人たちは思うの。

●日本のまちづくりや都市計画は、ますほかの誰かがやってくれるだろうという意識がある。そうじゃなくて、自分がやらなきゃならないわけです。資金をどうやって調達できるかということまで考えながら、まちづくりをやっていかなきゃしょうがないんです。

●僕らの役割は、市民とつながることでした。

●みなさんの意見は100%は入りません。でも、みんながちょっとずつ我慢して、納得できるところを見つけていくことはできます。

●勝手に役場がつくっても、自分の町にはなりません。なかなか見えない部分ですが、市民が参画することはとても大事。民間経済をどうまちづくりに取り入れるか、同時に市民とどう町をつくるか。これは、世界の潮流だと思っています。

●補助金が入ってしまうと、どうしても身の丈に合わない施設を造るわけです。身の丈に合わないとどうなるか。テナントが入らない。それでも、無理やり入れたとしても、1年とか2年とかで出ていかれてしまい、破綻します。

●行政だけでやると、ブレるんですよ。特に行政の組織は数年おきに変わります。町長さんが選挙で変わったり、担当の職員が異動で変わったり。行政は単年度主義で、案外、継続性がないんです。

●よくあるのが、行政が住民には説明しておくから任せてくださいといって、一部の住民に説明会を開いて終わりというもの。それできちんと話したの?ということがあります。

●役所って、なんで役所というかわかるか?役に立つところだからだ。

●公民連携は、民間のお金を入れるとか、アドバイスを取り入れるというより、その時点でとり得る、民間を含めたみんなの最適解を見つけていく仕組みなんです。

●教育がまちづくりの基本なんです。

●地方って、東京の真似をする必要はなくて、自分たちがどういう暮らしをしたいかということをベースに、まちづくりをしていけば、トップランナーになれるんです。それが本当の自治です。

 私はオガールに行った後でこの本を読みましたが、読んでから行ったほうがより理解は深まると思います。なにより、その一つひとつの風景に、プロジェクトに賭けた人たちの「情熱」を感じとることができるでしょう。

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