PFIアドバイザー講演会

 地方自治法第2条14項は「地方公共団体は、その事務を処理するに当たっては、住民の福祉の増進に努めるとともに、最少の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならない」と規定しています。それに基づいて考えられた手法がPFIです。

 今日は市職員と市議会議員を対象にした「PFIアドバイザー講演会」が開催されましたので出席しました。会場はかまくら館の5階にある研修室。ざっと50人くらいいました。講師は㈱日本総合研究所の日吉淳ディレクター。PFIの基礎知識と全国の事例紹介を中心とした講演でした。
 
 これからハコモノを改修したり、新しく建てたりする際に、従来の公共事業方式でやるのか、それともPFIでやるのがいいのか。その判断基準にVFM(Value For Money)があります。PFIの目的はコストを下げることではない。コストを下げることによって質も下がったら意味がない。重要なのはコストパフォーマンスの最大化。これを確約できるかがポイント。

 また、PFI導入に至るプロセスの説明では、従来方式だろうが、PFIだろうが、そもそも「この事業が必要か?」をきちんと見極めなければならない。民間に任せれば何とかなる!ではダメだと話されました。

 質疑応答では何人かの職員が挙手し質問したのですが、南中~湯高同級生が「組織内の推進体制」というナイスな質問をしました。講師の回答は「専門家を派遣してもらったり、アドバイザーと組んだり、関係部署から人を出してチームを組んだり・・・」でした。

 その通りだと思いましたが、今後、横手市がこのPFIを積極的に導入しようとするならば、逆にこちらから例えば今日の講師の先生がいる会社であったり、オガール紫波で重要な役割を演じた東洋大などの関係機関に職員を出向させ、エキスパートを養成していく必要性も感じました。

 それから、地元の民間業者がPFI手法を学ぶことも必要ですし、市民の理解度も高めなければなりません。そういう意味でも、こういった講演会を今後は幅広く一般にも開放してほしいなと思いました。

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