議会改革検討特別委行政視察その②~天理市~

 視察2日目は天理市議会であった。天理市はいわずとしれた天理教の聖地。市内には関係する施設がたくさんあり、中でも全国各地から訪れる信者を迎える「詰所」という建物が多い。まさに宗教都市である。

 この日は、「おちばがえり」という行事が行われていた。期間中は28万人もの信者(観光客?)が訪れるという。天理市民の2割が信者で、なんと天理教は市に対して約13億円を寄附している。

 さて、天理市議会の議会改革のポイントは「市民との対話」を重視していたことであった。そのスタートは平成19年の議員定数等検討委員会。「市民と共に語る集い」を3回行いその後、特別委員会を設置。そこで住民アンケートを実施し、さらに校区別や各種団体との懇談会を開催した。そして、定数を2減らし、報酬は現状維持という結論を出した。この委員会の答申が「議会改革推進特別委員会」につながっていった。

 主に議会基本条例を制定することを目指し、平成20年に設置された「議会改革推進特別委員会」では、同じように住民アンケートや各懇談会を重ね、パブリックコメントを経て翌年に条例を制定。その後も3グループに分け、校区別に議会報告会を開催し、市民の声を聞くことに力点を置いて改革をすすめている。

 議会基本条例制定に至るまでのプロセスはスピーディーかつ、丁寧だという印象を持った。横手市議会もそろそろパブコメ等で市民に広く意見を募る段階に行かなければならない。その為には横手市議会の改革の肝は何であるかという共通認識を議員全員が持たなければならないであろう。

カテゴリー: 未分類   パーマリンク

コメントは受け付けていません。