昨日の閣議で天皇陛下の退位日が再来年の4月30日、皇太子さまの新天皇即位と改元が翌5月1日と決定されました。常に国民のために祈り、寄り添われてきた天皇・皇后両陛下におかれましては、お心しずかに退位の日を迎えられることを願っています。
さて、二日間にわたって行われた厚生常任委員会・分科会。当局提案の議案のほとんどを全員賛成で「可決すべきもの」としましたが、1件、「公の施設の指定管理者の指定について」は慎重審議の末に賛成3:反対3:退席1(私は反対)の可否同数となり、高橋和樹委員長が現状維持の原則により、「否決すべきもの」としました。
この議案は大和更生園、ユーホップハウス等の障害者支援施設を指定管理により民間経営に移行しようとするものです。私の反対の理由のひとつは応募のあった法人を指定管理者として選定するか否かを審査する選定委員会において、充分な議論が行われたのかという疑問が残ったからです。
そもそも、この件は昨年度において公募が実施され、今回とは別の法人が応募、選定委員会で検討した結果、基準点に達せず「不適」と判断され、今年度に見直しを含め再公募するに至ったという経緯があります。
それを踏まえると、前回と今回の選定委員会での検討過程を明らかにするという透明性も議案の可否を判断する重要な材料のひとつであったはずだと思います。その点が常任委員会の質疑でも、私の中でクリアすることができませんでした。今後、このようなパターンの議案では事前に議会に対して、可能な限り検討の中身を示す仕組みを構築する必要があると思います。
そして、陳情・請願は3件でした。「介護保険制度の改善、介護報酬の引き上げ、介護従事者の処遇改選と確保を国に求めることについて」の陳情は全員賛成で「採択すべきもの」、「国民健康保険都道府県単位化に係る秋田県への意見書」の陳情は賛成2:反対5(私は反対)で「不採択とすべきもの」としました。
請願「平成27年第8回横手市議会12月定例会 議案第127号<横手市廃棄物の処理及び清掃に関する条例の一部を改正する条例>の議決について」は時間をかけて審査した結果、賛成1:反対6(私は反対)で「不採択とすべきもの」としました。
「不採択とすべきもの」としましたが、正直いって、この請願が提出された背景には当局側の業者や団体に対する説明不足という対応のまずさがあります。その点は質疑の中で指摘をさせていただきました。反対した他委員も同じ気持ちです。
ところで、サイボウズに総務文教常任委員会・分科会において提出された資料が届いていました。その中には「ホストタウン・シティセールス2020事業ロードマップ(案)」が入っていました。かねてから、私が「東京オリパラに向けた全体計画・工程表(ロードマップ)をつくるべき」と話していたうちの工程表の案が示されたという事です。
まずは、案作成に携わった職員の皆さんに敬意を表します。が、ちょっと待って!そもそも工程表は全体の計画があって、そしてその目標に向けて計画を遂行していくためにあるものだと思います。それをつくらないで工程表が先というのは順序が逆なのでは?戦略なき進め方に違和感を覚えます。