秋田県若手政治家ネットワーク研修会その②~「秋田市の災害対策状況について」~

 秋田県若手政治家ネットワーク研修二日目はメニュー③「秋田市の災害対策状況について」。昨年4月に建設された秋田市役所の新庁舎内にある災害対策本部室が会場でした。

 まずは記憶に新しい7月の大雨災害の対応について説明をいただきました。

 秋田市でも雄和地区を中心に床上・床下浸水、土砂崩れ、道路冠水等の被害が多く出ました。当時、穂積志市長は海外出張のため、不在でしたが副市長や危機管理監が秋田地方気象台と緊密な連絡をとりながら、避難勧告等の対応にあたりました。

 横手市もそうであったように、対応については反省すべき点もあり、水位計・雨量計未設置の準用・普通河川の状況把握や堤防等のハード面整備、避難所担当職員の対応力等の課題が見つかったそうです。

 逆に、市長不在時の初動体制の確立や、相談専用ダイヤルの設置、地域住民による自助・共助の実践といった部分は良かった点として振り返っていました。

 続いて、新庁舎建設に伴い導入した「災害対策本部情報システム」についての説明がありました。新庁舎を防災拠点とすべし、との考えから本部室の整備と防災情報システムの構築を行いました。

 この本部室を拠点にして、情報伝達、災害対応・分析支援、被災者支援といった機能が発揮される仕組みになっています。かかった費用は約3億4000万円、緊急防災・減災事業債を活用したそうです。

 庁舎屋上の高所カメラから秋田市内の様子をリアルタイムに捉えることができます。

 今年は災害の多い年でした。改めて防災の大切さを認識した一年でもありました。このシステムは全国の自治体でも導入しているところはそんなにないみたいですが、横手市においても今後計画されている各事業の中でうまく採り入れる方法もあるのではないかと思います。

 二日目の研修に出席した皆さんと記念撮影(←2名は午後の予定の都合で中座しています)。

 今回の研修も非常に有意義でした。各段取りに尽力いただいた皆さんにお礼を申し上げます。

 秋田県若手政治家ネットワーク、ゆるーい組織ですが、交流会では「この会で何かひとつコトを起こしては!」という会話も飛び交いました。国政においては様々な立ち位置だし、国会議員や首長もメンバーですが、この組織の中心は県議と市町村議です。そこにはイデオロギーなどなく、ただ「秋田県のため」という共通認識のもと、個々に活動しています。この組織の強みを活かして、行動を起こしてみるのもいいかもしれません。

 しかしながら、そのためには選挙に勝たなければいけません。「踊る大捜査線」で和久さんが青島に「正しいことをしたければ、偉くなれ」と言っていましたが、私たちに置き換えると「正しいことをしたければ、勝て」です。

 今年は私自身も含め選挙の多い年でしたが、来年も春に県内各地で市議選が予定されています。北秋田、仙北、男鹿、能代・・・多くの若手議員仲間が戦いに臨みます。私も10月にいただいた恩をきっちりとお返ししたいと思います。

 

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